ネット副業の中でもとくに人気なのがアフィリエイトと呼ばれるものです。
また、アフィリエイトは個人の副業に留まらず、アフィリエイトを生業とした企業も多く存在します。それだけ市場規模が広く、チャンスの多いビジネスです。
このページではアフィリエイトとはなんなのか、アフィリエイトをはじめるための準備について解説していきます。
アフィリエイトってどういう意味?
元々、アフィリエイト-Affiliateとは、加盟する、提携するといった意味があります。
言葉の通り、アフィリエイトとは、商品を取り扱う広告主と提携し、商品を広告することを指します。
アフィリエイトは、1996年ごろアメリカで生まれ、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスが生みの親とされています(諸説あります)。
それから、1999年ごろに日本にもアフィリエイトが渡り、少しずつ世間にも知られるようになりました。
アフィリエイトの仕組み
アフィリエイトをする人をアフィリエイターと呼びますが、アフィリエイターは、提携した広告主の商品を自分の媒体(ウェブサイトなど)で紹介し、その媒体を経由して商品が購入された場合に報酬が支払われるという仕組みです。
ここで特筆したいのが、アフィリエイターは、在庫やサービスを持つ必要が一切ないという点です。
通常ビジネスを行う場合は、在庫や店舗などを持ちそれなりのリスクを負う必要がありますが、アフィリエイトの場合は、その必要がありません。副業といえど、これだけ低リスクで挑めるビジネスは珍しいと言えるでしょう。
アフィリエイトは、アフィリエイターと、広告主が提携することではじめて成り立ちます。
ここで登場するのが、アフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)です。
広告主と提携しようにも、個人が直接交渉して提携するのは難しいです。そのため、間にASPが介入することで、個人でも気軽に広告主と提携を結ぶことができるようになります。
ASPとは
アフィリエイトの仕組みを説明する上で避けて通れないのがASPです。
ASPとはアフィリエイトサービスプロバイダの略で、広告主とアフィリエイターの仲介をする組織・企業を指します。
広告主がASPに広告を卸し、ASPに登録しているアフィリエイターは、その中から案件を選択し、提携をします。
主なASPとして
ASP
- A8.net
- AFB
- バリューコマース
- アクセストレード
- ジャネット
などが挙げられます。その他にも大小様々なASPがあるので、興味があれば調べてみましょう。また、ASPによって特色(金融案件に強いなど)もあるのでアフィリエイトを行う際は、複
数のASPに登録して使い分けていくと良いでしょう。
アフィリエイトはどのくらい稼げる?
冒頭でもお伝えした通り、アフィリエイトは個人でコツコツ取り組む人もいれば、組織で取り組む場合もあります。
そのため、アフィリエイトで稼げる額はピンからキリまで非常に幅が広いです。
個人で取り組む場合は、副業として、月に5~10万円を稼ぐ人が多いです。また、個人でも副業ではなくアフィリエイトのみに専念して、月間100万円以上を稼ぐ人も少なくありません。
このように、副業でアフィリエイトを始めて、軌道に乗ったところで本業をやめてアフィリエイトで独立することも可能です。
一方、組織としてアフィリエイトに取り組んでいる企業などは、月間数億円を売り上げているところもあります。
アフィリエイトの最初の壁は、5万円を稼ぐところと良く言われています。まずは、月間5万円の売上を出すことを目標にしてみましょう。
アフィリエイトの種類
アフィリエイトにもいくつかの種類があります。
この種類というのは、多くの場合は集客の方法によって分類されています。
アフィリエイトを行うにはまずは、アフィリエイトサイトに人を呼び込む必要があります。
ただサイトを作って広告バナーを貼るだけでは、売り上げは発生しません。また元々個人的に運営していた日記ブログなどにバナーを貼って売上を期待したはいいが、全く成果がなく、やめてしまう人が多いですが、アフィリエイトで成功するには、それなりのアクセス数を安定的に得る必要があります。一般的なブログにバナーを貼るだけでは、成果はあまり期待できないと言って良いでしょう。
SEOアフィリエイト
まず、アフィリエイトで最も一般的とされるのがSEOアフィリエイトです。
「アフィリエイト」とあったら基本的には、このSEOアフィリエイトを指していると思っていただいて構いません。
それではSEOとは一体なんなのでしょうか?
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化という意味になります。つまり、GoogleやYahoo!のような検索エンジンで、特定の検索キーワードで上位表示させる施策を指します。
例えば、検索エンジンで「オレンジ」と検索されたときに、検索結果の一番上に表示されるサイトと、一番下に表示されているサイトでは前者のほうが圧倒的にアクセスが多いわけです。
SEOアフィリエイトとは、このような施策を施し、意図的にアクセスを増やすことで、アフィリエイトサイトからの売上を増やす手法です。
具体的なSEO手法
SEOには、大きく分けると内部対策、外部対策という二種類が存在します。
内部対策
内部対策とは、自分のサイトの構成や内容を最適化していくことを指します。
主にユーザー(訪問者)が見やすいレイアウトに整えたり、欲しい情報を引き出しやすくしたり、また当然サイトの内容を充実させることがそれに当たります。
これらを最適化することによってユーザーの満足度が上がり、それと同時に検索エンジンから良い評価を得ることが出来るようになり、サイトの順位が上がります。
外部対策
一方、外部対策とは、別のサイトから自分のサイトにリンクを送ることを言います。
世の中のウェブサイトの評価は、リンクされている数や、リンク元のサイトの質などにも左右されます。
選挙を思い浮かべるとイメージがしやすいですが、投票数が多かったり、権威ある者から投票されていればその人の評価は上がります。
これと同じように、リンクの数が多かったり、評価の高いサイトからリンクをされると、自分のサイトの評価が上がり、順位が上昇します。
ここで問題となってくるのが、他のサイトからリンクをもらうことが至難の業であるということです。余程おもしろい内容でなければなかなか他人はサイトをリンクしてくれません。アフィリエイトサイトであればなお更です。そこで、登場したのが自作自演リンクです。
自作自演リンクとは、自分でリンクを送るためのサイト(被リンクサイト、サテライトサイト)を作り、順位を上げたい自分のサイトに自らリンクを送るというやり方です。
当然ですが、検索エンジン側はこういった手法を容認していないため、発覚すればサイトの評価は逆に落ちることになります。こういったことからブラックハットSEOとも呼ばれています。
容認されていないとはいえ、かなり広く知られる手法で、とりわけアフィリエイターは好んで自作自演リンクをして、強引にサイトの評価を上げているのが現状です。
中古ドメイン
リンクにおいて重要なのは、質と量ですが、手っ取り早く質の良いサイトを作るために用いられるのが中古ドメインというものです。
自分のサイトを持つにはドメインが必ず必要になりますが、ドメインの中には以前まではサイトとして用いられていてその後手放されたものがあります。これを中古ドメイン、オールドドメインと呼んだりしますが、手放される前の運用の仕方次第では、非常に評価の高いドメインもあります。
なんとこういったドメインを使って自分のサイトを構築すると、それまでの評価を引き継ぐことが可能です。これにより、最初から評価の高いサイトを作ってしまうことが可能なのです。
中古ドメインの持つ評価は、様々で専用のツールや中古ドメインの販売サイトなどである程度確認できるようになっています。当然、評価の高いものは値段が高く設定されており、高いものでは数百万円するものまであります。安いものであれば、数千円で購入することが可能です。
中古ドメインの仕組み
中古ドメインは、以前に使われていた頃に他のサイトからのリンクを受け取っており、それが残っていることが理由で高い評価を維持しています。ウェブサイトは往々にして閉鎖したりしますが、リンクを送ったサイト管理者は中々それを把握することができません。
皆さんも以前まで見ていたサイトがあり、久しぶりにアクセスしてみたらサイトが閉鎖されていた、という経験があるかと思います。このようにサイトが閉鎖されてもアクセスしてみないことには他人は、気付くことができません。このような理由から一度貼られたリンクは、サイトが変わった後も解除されずに残っていることが多いため、評価を受け継ぐのです。
また、ドメインには、ドメインエイジというものがあります。Googleは、ドメインエイジの長いドメインをプラスに評価する傾向があります。新しいサイトより運用履歴の長いサイトのほうが信頼性が高いという方針はある意味当然と言って良いでしょう。
中古ドメインは、ドメインエイジも保持するため、中古ドメインでサイトを作成すればそのドメインが最初に使い出された頃からのドメインエイジを受け継ぐことができます。例えばそのドメインが新規取得されたのが10年前であれば、10年分のドメインエイジを持つサイトを作ることができるということです。
中古ドメインのリスク
ただし、中古ドメインは必ずしもプラスに働くわけではなく、逆に評価の低いものも存在します。これも以前までの運用のされ方によって決まっており、スパム行為や、アドルトサイトの運営などに使われていたドメインはマイナス評価を受けているケースがあります。中にはGoogleからペナルティーを受けているドメインも存在し、このようなドメインを再利用した場合は、ペナルティーまで引き継いでしまうため、中古ドメインとしてのメリットを得られません。
中古ドメインの使い方
さて、この中古ドメインをどのように使うかといいますと、大きく分けると二つの使い方があります。
自分のサイトに自作自演のリンクを送るためのサイトである、被リンクサイト、サテライトサイトには先ほど触れましたが、逆にリンクをもらうことで順位を上げるサイトをメインサイト、ターゲットサイトと呼んだりします。SbiZ!ではメインサイトと表記しています。
まず、中古ドメインの一つ目の使い方としては、このメインサイトを中古ドメインで運用するという方法です。高い評価を得ている中古ドメインに自分のサイトを新しく設置すれば、サイトの内容に関わらず、初めから評価の高いサイトを持つことができます。
もう一つの方法は、被リンクサイトに中古ドメインを用いる方法です。質の高いサイトからリンクされることにより、メインサイトも評価されるため、非常に効果的とされています。
先述の通り、中古ドメインを用いたSEOは、コストがかかります。とくに被リンクサイトに中古ドメインを使う場合は、大量の中古ドメインが必要になるため、コストもそれだけ膨れ上がります。しかし、その代わり短期間で大きなSEO効果を得られるため、資金のあるアフィリエイターは盛んに活用しています。
最後に、繰り返しになりますが、自作自演のリンクは、効果は得られるものの検索エンジンに容認されていません。興味のある方は、それなりのリスクを覚悟した上で実践するようにしましょう。