副業の確定申告の方法を分かりやすく解説!

fukugyou_kakuteishinkoku 副業コラム

副業をしていると気になるのが確定申告のこと。確定申告ってなんとなく聞いたことはあるけど、詳しいことはよく分からないという人も多いと思います。

そこで、今回は「確定申告は必ずやらないといけないのか」「確定申告の方法」「副業の確定申告の手順や流れ」などについて、細かいことは排除してなるべく分かりやすく解説していきます。

副業も確定申告は必要?

副業している人は必ず確定申告をやらないといけないのでしょうか?

基本的には確定申告しなければいけません。

ただし、本業の会社で年末調整を行っている人で、副業の所得が年間20万円以下であれば、確定申告の必要はありません。

副業の所得額は、経費を引いた結果の金額になります。副業の収入が年間20万円以上でも、経費を引いて20万円未満になる場合は、申告が不要になります。

確定申告の方法

副業しているサラリーマンやOLが確定申告をする方法を簡単にまとめました。

確定申告時に用意する書類

・マイナンバーカード(無い方は住民票の写しなどのマイナンバーが記載されたもの+免許証やパスポートなどの本人確認書類)
・印鑑
・確定申告書(確定申告書AまたはB
・本業の源泉徴収票
・収入を証明できるもの
・必要経費が分かる書類
・所得控除書類(寄付金控除や保険金控除に関する書類
・青色申告の場合は「青色申告決算書」
・白色申告の場合は「収支内訳書」

確定申告書Aと確定申告書Bの違い

・確定申告書A
主に会社から給与を貰っているサラリーマンやOL、年金受給者などが確定申告をする場合に使用。確定申告書の簡易版

・確定申告書B
主に個人事業主フリーランスなど、会社から給与を貰っていない場合に使用。所得の種類に関わらず誰でも申告をすることができます。

青色申告と白色申告の違い

税務署に所得と納税額を申し出る確定申告には青色申告と白色申告の2つの方法があります。青色申告と白色申告の違いです。

・青色申告とは?
不動産所得、事業所得、山林所得を有する事業者が、毎日の取引を帳簿へ記録し、その結果を確定申告書に記載して申告する制度のことです。白色申告に比べて、申告の手続きや帳簿の付け方は面倒なものの、節税効果が高いというメリットがあります。青色申告は税務署の承認が必要なので、届け出をしていない人は自動的に白色申告になります。

・白色申告とは?
一般的な家計簿やお小遣い帳に近く、簿記の知識がなくても計算できる手軽さがメリットです。しかし、特別控除などの優遇措置はありません。白色申告は、個人事業を始めて間もない方や、所得が少ない方が選択する傾向にあります。

確定申告の時期

確定申告は毎年2月16日~3月15日までの間に行います。

確定申告の手順

確定申告の手順について、下記にまとめたいと思います。

<副業の確定申告の手順>

  1. 副業収入に対する所得金額を計算する
  2. 確定申告書を作成する
  3. 必要なものを持参して確定申告書を提出する
  4. 所得税を納付する

1. 副業収入に対する所得金額を計算する

副業で得た利益の計算と経費の計算をして、所得金額を算出します。

経費は副業の種類によって認められるものが変わってきます。例えば、アフィリエイトやFXなどインターネットを使う副業の場合は、パソコンやスマホの購入代、インターネット代も経費として認められます。家賃や光熱費はさすがに全額は経費として認められないと思いますが、何割かは認められるかもしれません。

経費にする支出については、証拠書類を保存する必要があります。レシートや領収書の場合は、月ごとの封筒などに入れて保存します。1枚のレシートに経費になるものとならないものがある場合は、経費になるものに線を引くなどあとで見てわかるようにしておきましょう。通帳も同様に、経費になるものには線を引くなどをして、あとで見てわかるようにします。

2. 確定申告書を作成する

所得金額から所得税を計算し申告するために確定申告書を作成します。

<確定申告書類の作成方法>

・国税庁のサイトで作成する
・会計ソフトで作成する
・e-Taxを使う
・手書きで計算する

3. 必要なものを持参して確定申告書を提出する

原則、所得金額の計算対象の翌年2月16日〜3月15日の間に確定申告を申告します。申告書の提出方法は次のとおりです。

・郵便又は信書便により、住所地等の所轄税務署に送付する。
・住所地等の所轄税務署の受付に持参する。
・e-Taxで申告する。

4. 所得税を納付する

3月15日までの納付が原則です。納付方法は現金払い、振替口座、、電子納税、クレジットカード払いが選べます。なお納付期限の例外として振替口座は例年4月下旬、クレジットカード払いはカードの引落日です。

副業で得た収入は確定申告のどの項目に当たるか

所得の種類は10種類に区分することができます。

事業所得 事業として営んだ結果、得られた所得です。副業でも会社設立の届出を出していれば事業所得にできます
不動産所得 賃貸マンションやアパートの家賃収入による所得。Airbnbのような民泊も不動産所得になりますが、自宅の空き部屋を貸した場合は雑所得になります
利子所得 公社債や預貯金の利子、貸付信託や公社債投信の収益の分配などから生じる所得
配当所得 株式の配当などによる所得
給与所得 企業に勤めて得られる給料やボーナス、役員報酬などの所得。副業でもアルバイト・パートは給与所得になります
雑所得 執筆や講演が本業ではないが、原稿料や講演料などを臨時でもらった場合の所得、年金や恩給による所得など。アフィリエイト、せどり、FXなど多くの副業は雑所得になります
譲渡所得 土地や建物、株式、ゴルフ会員権などを譲渡したことによる所得
一時所得 生命保険の一時金、懸賞の当選金、何らかの大会の賞金などの所得
山林所得 5年を超えて所有していた山林を伐採して売ったり、又は立木のまま売った所得
退職所得 退職金、一時恩給、確定拠出年金による一時払い老齢給付金などの所得

 

所得税の税率

副業による所得は、本業によって得られた所得と合わせた金額が所得税の課税対象となります。本業の給与所得は、源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」欄の数字が該当します。

自身が負担すべき所得税は、必要経費を除いた所得の合計額から、所得金額に応じた「控除額」を差し引きし、税法上で定められた税率を掛けると算出できます。

<所得税の計算式>

所得税額 = 課税所得 × 所得税率 – 控除額
課税所得 = 副業による収入 – 必要経費

<所得税の速算表>

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超330万円以下 10% 97,500円
330万円超695万円以下 20% 42万7,500円
695万円超900万円以下 23% 63万6,000円
900万円超1,800万円以下 33% 153万6,000円
1,800万円超4,000万円以下 40% 279万6,000円
4,000万円超 45% 479万6,000円

例えば、本業の所得(給与所得控除後の金額)が300万円、副業の所得が100万円の場合・・・

(本業の所得300万円+副業の所得+100万円)×税率20%-控除額42万7,500円=所得税372,500円になります。

確定申告しないとどうなる?

副業をしていて確定申告をすべきケースなのに、申告しなかったのがバレた場合、以下の罰が科せられるので気を付けましょう。

・延滞税
延滞税とは、確定申告を行った結果、納付しなければならない税額があった場合に発生する罰金です。法定納期限の翌日から、納付するまでの日数に応じて延滞税が加算されます。具体的な率は年度により異なりますが、納付期限から2ヵ月までは2.9%(年率)、それ以降は9.2%(年率)を支払うことになります。

・無申告加算税
無申告加算税は、期限内に確定申告をしなかったことに対する罰則です。原則として、納付すべき税額が50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合を乗じて計算した金額を支払う必要があります。税務署の調査を受けるまえに自主的に期限後申告をすれば、無申告加算税が5%に減額されます。

また、期限を過ぎて確定申告をすると、節税効果の大きい青色申告の65万円控除が受けられなくなる点にも注意が必要です。

さらに、故意に納税義務を無視したり、隠蔽などの不正を行ったりすると、さらに重い罰則が課せられる可能性があります。加算税率として税額の35~40%だったり、最大で10年以上の懲役もしくは1,000万円以下の罰金(または併科)の刑事罰が科さられる場合もあります。

また、本業の会社に副業をやっていることがバレてしまうという可能性が高まります。

まとめ

今回は副業の確定申告について徹底解説してみましたが、いかがでしたでしょうか?正直、確定申告は分かりにくいですし面倒くさいです。ですが、確定申告しないと余計に深刻な自体になる可能性が高いです。

働き方改革法も成立し、サラリーマンやOLで副業を始める人がどんどん増え、副業していることが当たり前の時代になっていくと思います。今のうちにこういう確定申告のような面倒くさいことは覚えておいた方が良いかもしれません。もしくは税理士に頼むのも手です。税理士に確定申告の手続きをお願いした場合の相場は5万円くらいです。副業の収入が増えてきたら税理士に頼むのも良いかもしれませんね。

確定申告もただ嫌々作業するのではなく、経費や収入を計算しながら、「こんな副業していたな」とか「来年はもっと稼ごう」と1年振り返りながら確定申告をすると、意義深いものになるかもしれませんよ。

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