加速する副業解禁の流れ

副業コラム

2018年は副業解禁元年といわれるように、近頃多くの企業が副業解禁を推し進めており、各所でこういった動きが活発になっています。

副業なんてしちゃいけないに決まっている、副業=悪いこと、と当たり前のように考えている人がまだまだ多いと思いますが、実を言うと世界的に見れば副業はそんなに珍しいことではありません。

これは日本の昔からの会社のあり方に関係していると考えられます。日本では終身雇用が当たり前で、一つの会社に留まり続け、定年を迎えるというのが一般的でした。

日本の会社で働いている我々からすれば副業NGは当たり前という常識が覆され始めています。それではこの副業解禁とはいったいどういうことなのかを具体的に見ていきましょう。

加速する副業の波

2018年に入り、ソフトバンクやHIS、新生銀行など名だたる有名企業が副業を解禁して話題になりましたが、もちろんそれ以前からも副業が許されていた企業は存在していました。しかし、かなり少数、異例中の異例といっても良いぐらいの数でした。

有名なのが、IT企業大手のサイボウズ。サイボウズはこのムーブメントが起こるより前の2012年から副業を認め、世間の注目を集めました。またサイボウズ代表の青野氏による様々な発言も話題になり、副業解禁の波に拍車をかけたと言われています。

まだまだ副業を認めている企業は少数派ですが、これからも少しずつ副業を認める企業が増えていくと見られています。

副業を容認するメリットは?

さて、ではそもそも何故副業を認める企業が増えてきたのでしょうか。

一見すると、企業側からすれば社員に副業をさせることにメリットは感じられません。

むしろ、会社の情報が漏洩するリスクや、本業での業務が疎かになるなど、デメリットしかないように思えます。

実際にこういった事態を懸念して、副業解禁に乗り出せない企業が多いのも事実です。

しかし、しっかりとルールを取り決めた上で、副業に取り組んでもらえれば、それ以上のメリットを得ることができるという見方もされています。

ここで副業解禁により得られるメリットを一部見ていきましょう。

社員一人一人のスキル向上

まず一つは、優秀な人材が育つということでしょう。会社の中だけで同じ仕事を繰り返すより、外の世界に出て働くことで様々な経験を積むことができ、それを本業でも活かす事が出来るかもしれません。企業には人材育成の壁が常について回りますが、そういった負担を軽減できると期待されています。

新たな人脈の形成

個人を副業を行うことにより、通常の業務では作れなかった人脈が多く作れると考えられます。

結果的にそういった場でできた人脈が本業のほうにも流れてくることも考えられます。実際に副業により知り合った人が本業のほうの顧客になったという事例もあります。

企業のアピールにもなる

まず、副業を許可していることを世間にアピールすることで、時代に乗っている、社員を大事にしているという良いイメージを与えることができます。

また更に、雇用面でも良い働きをもたらすとも言われています。副業が可能であるとアピールすれば、当然、副業をしたい人材が増えていきます。そもそも副業をしたいと考える人材は、優れいてる傾向があるので会社としては、プラスに働くのです。

社員が副業をするメリット

さて、このように企業にとって副業を解禁することで様々なメリットを得られることがわかりました。それでは、社員側で副業をすることによるメリットはどんなものなのでしょうか。

スキルが磨ける、人脈が広げられる

先ほどの話にもリンクしますが、一つの会社で働くよりも当然、スキルを磨けますし、人脈を作る機会も増えていきます。

副業で得たそれらの成果を本業に活かして行くのも良いですし、それらを駆使して独立、企業につなげる人もいます。

やりたい仕事ができる

やりたかった仕事を今できている、という人はやはりそう多くないと思います。だからといって、転職したり、起業したりとリスクを冒せないので、なかなかやりたいことができない人は意外と多いです。副業であれば、本業を続けながらやりたい仕事に挑戦できるのは大きなメリットでしょう。

もちろんそういった理由で副業を始める人ばかりではありません。中には金銭的に仕方なく始めたり、友人に頼まれてやってみるという人も多いようです。

収入が増える

当然ながら、本業だけをするよりも収入の柱が増えるため、金銭的な余裕ができる場合もあります。

しかし、収入を増やしたいからという理由だけで副業を始める人は意外にもそう多くはありません。副業解禁を推し進めてる企業は全体的に有名企業が多く、収入が安定している層が副業に乗り出しているのも関係しているかもしれません。

やはり、やりたい仕事がある、スキルアップを目指したい、独立の足がかりにしたいといった理由で副業をする人が多い模様です。

まとめ

多くの企業が積極的に副業解禁の動きに乗じていますが、有名企業ばかりで、まだまだ中小企業には浸透していません。副業が当たり前という時代はまだ少し先になりそうです。

しかし、副業解禁は、企業にとっても、社員にとってもメリットが多いことがわかりますね。

これから副業解禁の動きがより活発になり、より多くの人が副業で好きな仕事をし、経済が発展していくと良いですね。